袋小路に住んでいる

袋小路の男

袋小路の男

最近結構本読んでます。夜、布団に入ってそのまま寝てしまうのはもったいないような気がして、本(か漫画)をひっぱりだして読み漁ってます。今はたくさん本を借りたので布団(私の部屋は畳なのです!)の横に積んであるのよ。そして、読みたくてしょうがなかった「袋小路の男」読みました。うーん切ないね!でもやっぱり良かった。絲山さんの作品って、バランスがすごく良いと思う、というか私好み。そして乾いていて、澄んでいる。これはちょっと誤解されそうだね。決して、読んだ後すっきりするような気持ちいい話ばかりではないのだけれど、淡々としたところとか、ある種の潔さとかが澄んだイメージを作り出してるのかな。私の見方だけれど。主人公の女の人が、ずーっとある男の人を想い続けている、というストーリーなんだけれど、表題作の次の話は、その男の人視点で語られていて、それもまたおもしろい。最後の「アーリオ オーリオ」は主人公が40前の男性で、絲山さんとしては珍しいのでは?いつも20代ぐらいの女の人だから。星の話がたくさんでてくるんだけれど、読みながら、小説家って色々な知識がないとだめなんだなーって思った。