みえる光

キッチン (角川文庫)

キッチン (角川文庫)

そうそう、ちゃんと読書もしたんだった。古本屋で買って読んでなかったシリーズ。「キッチン」は有名すぎてなんか読む気がなかなかでなかった。でもおもしろかったです。「死」を描くのはものすごく難しいと思うんだけど、やっぱりとらえかたとか違うし。でもやっぱり人間そういうものを克服するわけで。だからばななさんの描き方は私は好きです。悲観的すぎないし。文章がサクサクしてて読みやすいのもばななさんならではですね。わかりやすくて、軽快な文章で書かれてるんだけど、ときどきグサッと刺してくるような言い回しがあってびっくりします。あと、この方の描く男の人はいつも素敵だなあ。「哀しい予感」の哲生にしても。