福島の実家から、支援物資が送られてきた。お米・野菜が中心。野菜がたくさんで、食べきれなそうだったので煮込んでラタトゥイユにする。出回りはじめたばっかりの桃も入ってた。福島の夏といえば桃で、私の大好物で、実家にいたころ夏は桃を食べて生きていたといっても過言ではないのです。

野菜もそうだけど、桃をむきながら、放射性物質のことを心配しないで食べられる日がいつか来るのだろうか…と考える。なんとなく私が生きてる間には無理なような気がする。だって原発すらまだおさまってないし。東京にいたって、近隣の県でばんばんセシウムとか検出されているし、心配せずにはいられない。

話は少し飛びますが、私はどちらかというと子供が苦手で、あんまり積極的に欲しい!と思ったことはなくて、若いうちにしたいこともいっぱいあるし、いつか結婚して、欲しくなったときに…ぐらいにしか考えていません。でもこの先日本で暮らし続けたら、おそらくある程度の放射性物質を体内に蓄積させていくのは避けられなくて、そんなんで産めるのかよ?とこんな私ですら考えるのです。いつか好きな人と家族になって、新しい家族を望んだときに、躊躇してしまうのではないか、と思うのです。

私より「子供が欲しい!」という思いが強い人はたくさんいるだろうし、これから母親(父親だってそうかな)になる可能性がある人にとっては、ずーっと付き合っていかなければならない、切実な問題だなあとあらためて感じます。いまさらながら。

でも私は桃を食べます。っていうかさっき食べました2つほど。だって食べずにはいられないじゃないか。こんなにおいしいのに。おいしすぎて悲しくなっちゃったよ。桃に思い入れが強すぎて、いろんな気持ちになりました。簡単な問題じゃないけど、現実を受け入れて考えなければ。福島の桃は今年もとてもおいしい、悲しいほどに。