28歳になりました

恐ろしいほどに淡々とやってくる誕生日。気付いたら28歳になりました。なんとかなんとか、東京で働き、暮らしております。

 

たまーにブログを書きたくなることがあって、それは、やっぱり感動したときです。心を動かされたときに、こんなにあっという間の毎日を過ごしていると、忘れないように残しておきたいと思うし、すこしだけ誰かに聞いて欲しいと思うようです。

 

今年は歌舞伎を観に行きだして。もともと、年末とかにやっている中村屋のドキュメンタリー番組ウォッチャーだったので、勘九郎七之助兄弟の歌舞伎を一度観てみたい!とずーっと思っていて。そして彼らが出演した8月の演目がなんと「野田版 桜の森の満開の下」。坂口安吾好きなんです。それでとにかくとにかく七之助さん演ずる夜長姫が魅力的すぎて圧倒されてしまいました。最初は幕見席でみたんですが、もう一回観たくてみたくて、1等席(いちまんごせんえん…)を買ってしまうほどに。なんだろう、女形っていう存在自体、たぶん自分の本質的に好きなんだと思うんですけど、七之助さんのちょっと鼻にかかったかんじの声とかが、あどけなくて残酷な夜長姫にぴったりで、たまらなく可愛かったんです。

で、結局今月も七之助さんご出演ということでー。昼の部、夜の部ともに観に行ってたり。ほんと皆さん魅力的な役者さんばかりなんですが、七之助さんのお芝居をみていると、なんというかドキドキするんですよね、胸に迫ってくるというか。なんていうか歌舞伎の演目って基本的にはシンプルな話が多いと思うんですが。ストーリーに心動かされるというよりは、役者のパワーで突き動かされるというか。不思議な体験でした。お金無くならない程度に、追いかけたいですねー。

 

そしてなんだか年一のお楽しみになっているような、シロップのツアー。いつもは東京だけなんですが、当たるかな〜なんて軽い気持ちで地元近くの会場申し込んだら当たっちゃって。さらに整理番号良くてさー。実家帰るついでに遠征しちゃいました。私が高校生の時は全然来てくれなかったのにね。

会場も小さめで、こんなキャパで観られるの初めてかも…なんて。そして前から3列め。近い、近いよー。大人になって良かったよー。いままではライブ観てても、映像を眺めているような夢をみているような感覚がありましたが、さすがに近すぎて、「ああ、がっちゃんいるんだわ」と認識できました。エフェクターをがちゃがちゃ踏む音さえ聞こえるのだもの!!!!!東京のときよりメンバーもリラックスした様子で、なんだか、私も高校生に戻ったような気分で、とっても幸せでした。

中高生の頃の私は、こんな未来を想像できただろうかねえ。まだ聴いてるよーって。フジロックとかも行けるようになったけど、シロップ観に行って五十嵐さんにときめいてるよって。歌舞伎も音楽もそうだけど、皆様の作り上げた美しいもののおかげで日々を送ることができています。ありがたし。